CHELSEA'S NOTE ~ 英国が好き!

心が求めて止まない国 英国。  美しい英国の街や村をぶらっと散歩している気分になれるような               そんなページを作っていきたいです。

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数年前のことですが、ロンドンのChelsea Physic Gardenのオープンテラスでランチをしていると 相席していたご婦人に「日本の方かしら?」と話かけられました。
その方はサウジアラビアの方でお話から察するに浮世離れしたいわゆる富豪のようでした。
大の日本好きだそうで、「奥の細道」や歌舞伎にハマっているとのこと。

外国に行くとつくづく感じるのは日本の文化の中で語れるぐらい好きな得意分野を持っていることの大切さです。
歌舞伎 好きですよ~。
日本に住んでいる分 数を見ていますから片言ながら話すことはいっぱいあります。

たどたどしいながら歌舞伎談義で盛り上がったあと 英国に何しに来たのか聞かれました。
バラと紅茶が人生のテーマでガーデンやティールームを訪ねてまわっているけれど あなたはどこのガーデンが好きですか? と尋ねてみました。
すると 間髪を入れず即答でした。

「Mottisfont Abbey」

そこからは彼女のオンステージ。
Mottisfont Abbeyがどれほど素晴らしいのか ガーデンデザインやデザインをしたグラハム・トーマス氏の話 さらにはオールドローズの魅力まで お好きなトピックだったらしくどんどん早口になるので途中からは内容はさっぱりわかりませんでしたけれど、とにかく英国の人々にとって別格のバラの名所なのだということは思いっきり伝わってきました。

その日から数年が経ちずっと憧れの地だったMottisfont Abbeyを訪れることができました。

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Mottisfontはロンドンの南東に位置していて 現在はNational Trustが管理するPropertyになっています。
リーフレットの裏にはかわいいマップが描かれていました。
まるでプーさんの100エーカーの森みたいです。
広大な敷地の中の左端のところにあるレンガで囲まれたところがWalled Garden 憧れのバラの園です。

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名前の通りまわりを古いレンガで囲まれたとても広いガーデンでした。
なんともいえない風合いに古びたレンガにオールドローズが絡んで 手前の色彩を熟考して植えられた英国らしい草花とのハーモニーが素晴らしいですね。

「壁に沿うバラ」
歴史が刻まれた壁の石やレンガの独特の質感 そこに英国流に横に長く長く誘引されたバラが美しく映え 特別な風景を作り出しています。
英国中で見られるこのバラの楽しみ方こそが 初夏の英国カントリーサイドの旅を忘れがたいステキなものにしているものかもしれません。

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6月の始め 例年ならバラが満開の時期ですが、この年は歴史的に気温の低い春の影響で見ごろはまだまだ先でした。

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見ごろを迎えるとこんな風景が見られます。
この風景をまた見に来ることができる日を夢見ながら 建物の方に向かいました。
(1枚目の画像はこの建物で出会った1コマです)

つづく


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Upton Grey1

ここはロンドンの南西のアプトン グレイという村にあるマナーハウスです。
2008年発行のRSVP第3号に蘇ったガートルード・ジーキルの庭として紹介されていたのを見て いつか訪れてみたいとずっと思い続けていた場所です。

ガートルード・ジーキルさんは19世紀から20世紀にかけての英国を代表する女性ガーデンデザイナーです。
彼女はそれまで主流であった風景式庭園の枠にとらわれず身の回りにある身近な植物を好んで使い その色彩を綿密に配置することによって自然な姿でありながらも極めて美しいガーデンを作るというイングリッシュガーデンの流れを生み出した人です。 

彼女は生涯で200もの庭園を設計したといわれていますが、庭園の主役が美しい色彩を構成する草花であったため その維持管理が難しく 当時のままの姿で現存しているガーデンはほとんどないそうです。

Upton Grey2

現在の持ち主 ウォーリンジャー夫妻はこのマナーハウスの購入にあたってその歴史について調査を進めていくうちに この屋敷の庭をデザインしたのがまさにそのジーキルさんであったという事実に出会いました。
夫妻はこの貴重な庭を復活させることを決意し 庭の設計図を探し出し 長い長い年月をかけて気の遠くなるような作業を続けてみごとにこの庭を蘇らせました。

膨大な手間をかけて手入れされた庭は想像を絶する素晴らしさでした。
屋敷からつるバラのからむ可愛らしいアーチを通って進むと目の前に色とりどりの花が植えられた美しい景色が広がります。
5月の終わりの庭にはピンク色の大輪の芍薬がたくさん咲いていて見事でした。

Upton Grey8

妻のロザムンドさんからいただいたマナーハウスの全貌が描かれたカードです。

このお屋敷の元の持ち主はチャールズ・ホームというアーツ&クラフツ時代を生きた実業家でした。
彼は大の日本美術愛好家でもありました。
1889年にはリバティ夫妻(ロンドンのリバティ百貨店の創業者)と日本を旅行し 京都の並河靖之氏が手がける七宝など日本の優れた美術を西洋に紹介し、その後の欧州でのジャポニズム流行に大きく貢献することになった人物です。

ジーキルさんがデザインしたオリジナルのカラースキームガーデンがどんなものなのかこの目で見たくて この場所にはるばるやってきたのですが、時間をかけてガーデンをめぐるうちになんとなく馴染みのある 何か を感じ出しました。

Upton Grey3

ここは先程のカードの上の部分に描かれている Wild Garden の池です。
私たち日本人にとってはこの庭を見てもあまり違和感を感じなくて気づきにくいのですが、池の縁にある自然のままの岩 これは護岸の景色を模した岩組のようなかんじです。

この時代以前のヨーロッパでは 人間は自然を支配するという立場であったのか 岩はまっすぐに切り出したり 彫刻をほどこしたり加工して使うもので自然のままの岩を庭園に取り入れることはありませんでした。

一方日本では自然の岩をそのままの姿で 庭園の主役として向きやバランスを熟考して据えることによって それを見る人の内面の世界をいかに引き出すかというのが庭師の腕の見せ所でした。 


他にも菖蒲と蓮の風景。
思い立って「iris garden」と英語で画像検索をかけてみると 英語圏の菖蒲の庭の画像がたくさん出てくるのですが、現代でさえもほとんどが普通に花壇に植えられていて こんなふう水際に植えられているものは出てきません。
これって日本庭園の風景なのでは。

そういえば 先程の見たガーデンでメインに植えられていたのは バラではなく芍薬でした!

Upton Grey4

そしてこれはさっきのカードの右下に描かれていた低木の林のような場所です。
なんと植えられていた木はすべて桜!  桜の園だったんです。
庭をめぐるうちに感じた 何か とは そう 日本でした。

もしかすると庭に日本風を取り入れることは日本愛好家の施主の意向だったのかもしれません。
当時日本には英国から招かれて鹿鳴館や岩崎弥之介邸・旧古河庭園などの設計を手掛けたジョサイア・コンドル教授という人がいました。(チャールズ・ホームさんとも親しかった!)
ジーキルさんの著書によると彼女の日本庭園の先生はそのコンドル教授だったそうで、その記述を見ると日本庭園の神髄である思想性の部分にも触れられていて 深い知識と考察をお持ちだったことが伝わってきます。

鎖国が終わり世界との交流が始まった日本と地理的によく似たはるか遠くの英国。

英国を代表するガーデンデザイナーであったジーキルさんの庭に取り入れられた日本の風景。
興味深いことに日本を代表する京都の作庭家 七代目小川治兵衛さんが山縣有朋とともにそれまでの京都の庭園の枠を越え苔ではなく芝を敷いた現代につながる名庭園「無鄰菴」を作庭したのもちょうど同じこの時代です。

2つの伝統ある国が自国の自然を愛し文化に誇りをもちながら 一方でお互いに強い憧れを抱いて惹かれあう時代の息吹を感じさせてくれる ここはまさに文化遺産ともいえる貴重なガーデンなのではないでしょうか。

Upton Grey5

ロザムンド・ウォーリンジャーさんです。
この大事業を始めてから30年。
尽きることのない情熱と信念を持って歴史的 文化的に計り知れない意義のある偉業を成し遂げた彼女に心から喝采を送りたいと思います。

そして いつの日か彼女が日本を訪れる日が来るといいなあ と願っています。
一緒に小川治兵衛さんの庭やジョサイア・コンドル先生の庭を巡ってみたい。



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Cornwall 1

このブログでも何回か書いていますが、インターネットの普及で
遙かな異国がとても身近になりつつあります。
たとえば英国に行く時 何年か前は英国在住のホテル斡旋業の方に
手数料をお支払してB&Bやホテルの予約をお願いしていました。
それが今では世界中のホテルを簡単に検索して日本語で予約できるようになりました。
私が使っているのは Booking.com というサイトです。

まず旅の目的地の住所を調べてその地名をBookin.comの行先のところに
入力し 希望の日にちを入れて検索します。
候補に出てきたホテルの内の一つを選んでそのページにある地図を
クリックすると目的地周辺の地図が大きく表示されて
予約可能なホテルが地図上に表示されます。
目的地との位置関係や周辺の名所などひと目で把握できて
とても便利です。
また、ホテルの写真もたくさん掲載されているので
客室の様子やロビーの様子を見て好みと予算に合ったホテルを
簡単に探すことができます。

このホテルは朝食を楽しむことができるステキなコンサバトリーの
写真に惹かれて予約しました。
すでに入口のところから期待通りです。

Cornwall 2

曇りや雨の日が多く 太陽の陽射しが貴重な英国では、
この温室のようなコンサバトリーがとても人気です。
明るくてとても気持ちのいい空間です。
(日本では夏の暑さのせいで躊躇してしまう建築物ですが)

Cornwall 3

イングリッシュブレックファーストも絶品でした。
このメニュー ベーコンやソーセージのクオリティーが
美味しさの大切なポイントである気がします。
英国南西部のこのあたりは酪農が盛んなこともあって
お肉や乳製品が格別です!

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